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逸般の誤家庭のネットワーク

Meraki Dashboard APIでスクリプトを組むときは、必要なAPIが実装されているか事前に確認すべき

Meraki導入環境において、運用の効率化などのためにMeraki Dashboard APIを用いた作業の効率化を検討される場合は、 事前に必要なAPIが実装されているか確認するのが好ましいです。

Meraki DashboardのWeb UIには機能として表示されるものの、APIとしては実装されていない場合も多々あります。 具体的には、出始めたばかりの機能やBETA機能、サポートに個別に依頼が必要な機能が想定されます。 そのため、Meraki Dashboard APIのドキュメントから使用可能なAPIのリストを予め確認してください。

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Meraki Dashboard APIのリスト

具体的に想定される失敗例としては、 Configuration Tempalteを使用していないMeraki環境にて、各Networkに一律的に共通の設定を行いたいシナリオで、 当該設定に対するAPIが提供されてなくて手作業で全Networkに設定を行う必要が出てくるかもしれません。

技術の進歩に伴って「ネットワーク機器がAPIの登場によりプログラマブルになったため、柔軟な制御が可能になっています。」と言った宣伝文句を見かける機会がありますが、 アイデアを実現するためのAPIが提供されていないのであれば、ただの夢物語になってしまいます。

そのような宣伝文句を鵜呑みにして、SIerが自動化の案件を請け負うというものなら、 APIに該当機能がないとWebスクレイピングのような力業で対応せざるを得なくなります。

そのため、予め実現性の担保が必要になってきます。

本記事では「APIがあるからできるだろう。」で安易に進めるのは、とても危険性があるのを伝えたい次第です。