MerakiのCo-Termination (Co-Term)方式では、障害時の筐体交換などで一時的にでもデバイス数が超過してライセンス更新の猶予期間 (Grace Period)を過ぎてしまうと、ライセンスの有効期間が残っていても失効するパターンがあります。
パターン1
特にMeraki MRの無線APの場合はスケールアウトが容易な機構になっているため、障害被疑のある無線APを代替機や予備機と交換するに際して、一時的に並行稼働期間が発生するとデバイス数が超過しやすくなります。
そのため、障害対応の場合は故障機器をNetworkから削除してInventoryに戻したり。 障害の再現確認などが必要になって一時的に並行稼働期間が発生する場合は、ライセンス失効が発生しないように定期的にライセンス状態を確認すると言ったケアをする必要があります。
パターン2
ライセンスを受け取る担当者と、実際に構築を行う担当者が分かれている場合は、構築担当者が設定作業を順次開始し出してライセンス登録が間に合わずにデバイス超過が発生する可能性があります。
大規模な展開で納品が複数に分かれるような状況だと、ライセンス納品メールの見逃しや、ライセンスを既に適用したと思い込む可能性があるので留意してください。
備考
筆者が実案件にて対応していた際に、管理を疎かにしていると実際に発生しそうなパターンを紹介しました。
サブスクリプション型のネットワーク機器は、ライセンスの管理も重要な要素になってくる点を忘れないようにしてください。