Meraki MXのBGPのAS番号は、Auto VPN Domain (SD-WAN Fabric)全体でひとつになります。
補足
Meraki MXはAuto VPNトンネルにより、Organization内でAuto VPN Domain (SD-WAN Fabric)をひとつのみ形成します。 また、Auto VPNを構成するMeraki MXをグループ化して分割はできません。具体的には、ひとつのOrganization内で本番環境や検証環境向けでAuto VPNをグループ化するような使い方はできません。
そして、Organizationでひとつしか存在できないAuto VPN Domain (SD-WAN Fabric)で、BGPのAS番号がひとつのみ設定できます。
なお、BGPを構成するための要件があり、Meraki MXのModeがPassthrough or VPN Concentrator Mode且つAuto VPNのTypeはHubである必要があります。
BGPを有効化すると、Auto VPN Domain (SD-WAN Fabric)内のMeraki MX同士のBGPルートのやり取りはiBGPにより行われます。
SpokeのMeraki MXは、他のAuto VPN PeerのBGPの有効化に伴って内部的にiBGPが自動で動作するようになっています。
各Hubが所属されるNetworkのBGPは、個別に有効化する必要があります。 BGPの有効化 & 無効化のNetworkが混在すると、ルート学習の不整合が引き起こされる可能性があるため、基本的にはAuto VPN Domain (SD-WAN Fabric)全体でBGPの使用有無は統一した方が好ましいです。
設定箇所
BGPのAS番号の設定箇所は、メニュー: Security & SD-WAN > Site-to-site VPN
の BGP settings
セクションにある BGP VPN AS
にあります。
設定画面上は各Networkで個別にBGPのAS番号の設定を行えますが、Organization全体でひとつのAS番号しか設定できません。BGP VPN AS の設定名称がそれを表していると思われます。
そのため、各Network毎にAS番号を分けれると勘違いして、意図せずAS番号を上書きしないように注意してください。