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Cisco DNA CenterのInventoryに手動でネットワーク機器を追加する設定例

DNA Center (DNAC)のInventoryに手動でネットワーク機器を追加する設定の一例を記載します。
Devnet SandboxのLab: Cisco DNA Center Lab 1 (Cisco DNA Center Release 2.1.2.4 with ISE) で試しています。
Devnet SandboxのDNA環境は、VersionがUpgradeされていくようなので、2022年01月時点では 2.2.2.6 になっております。(筆者の検証時は 2.1.2.4 です。)

developer.cisco.com

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Cisco DNA Center Lab 1 (Cisco DNA Center Release 2.1.2.4 with ISE) の環境

設定方針

最低限必要となるパラメータに絞って登録していきます。
CLISNMPの情報を指定していますが、登録対象のデバイスSNMP設定は入っていないため仮の設定値を指定しています。 そのため、今回の例の場合はSNMPの登録情報は実質的に使われておりません。 また、登録対象にはSSHの設定がされており、DNACがCLIで指定した情報を元にSSH接続してデバイスの追加処理を行います。

設定手順

  • メニュー: Provision > Inventory に移動します。

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    メニュー: Provision > Inventory

  • Add Device ボタンを押下して、下記のパラメータで設定し追加しています。

    • まずはCLI関連のパラメータです。

      設定項目 設定値(例) 備考
      Type Network Device この例では、Catalyst Switchを登録対象としているためNetwork Deviceを指定しています。
      Device IP / DNS Name 10.10.20.80 DNACから疎通性のある対象デバイスIPアドレスを指定します。
      CLI Add device specific credential この例では、機器にログインするための資格情報がデバイス固有である想定で指定しています。適宜、Select global credential を選択します。
      CLI > Username admin この例では、Devnet SandboxのLabの資格情報を入力しています。適宜、環境に合わせて修正します。
      CLI > Password ciscopsdt この例では、Devnet SandboxのLabの資格情報を入力しています。適宜、環境に合わせて修正します。
      CLI > Enable Password Enable Passwordが指定されている場合は適宜入力します。この例ではEnable Passwordが不要のため入力していません。

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      Add Device (1/2)

    • 次はSNMP関連のパラメータです。

      設定項目 設定値(例) 備考
      SNMP Add device credential この例では、機器にログインするための資格情報がデバイス固有である想定で指定しています。適宜、Select global credential を選択します。
      SNMP > Version V2C この例では、SNMP v2cで指定しています。適宜、環境に合わせて修正します。
      SNMP > Credential snmpv2-community-ro この例では、SNMPの設定が必須のため仮の設定値を指定しています。適宜、環境に合わせて修正します。
      SNMP RETRIES AND TIMEOUT > Retries 3 この例では、SNMPの試行回数をデフォルト値のままにしています。適宜、環境に合わせて修正します。
      SNMP RETRIES AND TIMEOUT > Timeout (in Seconds) 5 この例では、SNMPタイムアウトをデフォルト値のままにしています。適宜、環境に合わせて修正します。

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      Add Device (2/2)

      この設定画面の例では、左ペイン(Hierarchy)の Global > Japan > Tokyo_HQ の階層が選択されていますが、 機器自体は Unassigned Devices の階層に追加されます。

  • パラメータの指定を終えたら、Add ボタンを押下してデバイスが正常に追加されるか確認します。

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    バイスの追加処理 (1/4)

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    バイスの追加処理 (2/4)

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    バイスの追加処理 (3/4)

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    バイスの追加処理 (4/4)

    バイスが追加されて同期処理が正常に終わると Manageability の項目が Managed になります。