概要
Merakiデバイスの通信要件は、Meraki Dashboard上の情報が正となります。 また、Merakiデバイスを収容するOrganizationによって通信要件が変わる可能性があります。
そのため、本番環境と検証環境でOrganizationを分けてる場合などは、作業手順書内の通信要件が食い違ったりしないように注意してください。 また、使用する機能によって、表示される通信要件が変わる可能性があるため、最新の情報を参照するように意識してください。
通信要件の表示
通信要件は、メニュー:
Help > Firewall info
からFirewall informationを表示させて確認します。
Rules as CSV と Unfiltered rules as CSV の違い
Firewall information 画面の Download...
ボタンでは Rules as CSV
と Unfiltered rules as CSV
の2種類のメニューがあります。
下記のように内容に差異が出る可能性があるため、ダウンロードする対象に注意してください。
Rules as CSV
と Unfiltered rules as CSV
の違いはドキュメント上で明記されていなかったため、
2022年03月頃にサポートに問い合わせて確認を行いました。
Rules as CSV
Rules as CSV
は、現時点で実際に必要な通信ルールのみに絞っています。
表現を変えると、通信ルールがフィルタされています。(Filtered)
Unfiltered rules as CSV
Unfiltered rules as CSV
は、現時点では実際には不必要ですが、機能の使用可否などで変わる通信ルールまで含まれています。
表現を変えると、通信ルールがフィルタされていません。(Unfiltered)
注意点
Firewall information 画面と Rules as CSV
でダウンロードしたCSVファイルは、現時点で実際に必要な通信ルールのみに絞られています。
よって、プロジェクト初期などで構築が全くの未着手の状態と、構築完了後の状態では通信要件に差異が出る可能性があります。
そのため、必要性に応じて Unfiltered rules as CSV
でダウンロードしたCSVファイルから、今後必要になる通信要件を確認してください。
特に顧客に通信要件を提出するようなケースでは、設定作業の二度手間が起きないように正確な通信要件を確認してください。
参考例として、Organizationの初期状態と、
Network type: Combined hardware
のNetworkを作成した後の Firewall information 画面を掲載します。
設定変更に起因して画面に表示されている通信要件が増えているのが分かります。