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Meraki MXのBGPは1,500 Prefixesがサイジングの推奨値 (2022年07月時点)

Meraki MXでは設定条件を満たすとBGPを使用できますが、BGPルートのサイジング推奨値が1,500 Prefixesとなっています。 (2022年07月時点)

documentation.meraki.com

Platform Sizing Considerations
For Z3/c platforms we recommend only advertising a handful of aggregates or a default route to the datacenter. For the rest of the MX Security & SD-WAN appliances we recommend sizing the BGP topology to 1500 prefixes from the DC. This is due to the fact that smaller appliances may also be running other features such as Advanced Security and Meraki Insight etc.

なお、Meraki MXでBGPを利用するには、ModeがPassthrough or VPN Concentrator Mode且つAuto VPNのTypeはHubになっている必要があります。

推奨値の変更に関して

以前のドキュメント上の記載では 150 Prefixes になっていましたが、2022年07月時点では10倍の 1,500 Prefixes に変更されていました。

150 Prefixes と記載されていた時期のドキュメントですが、Internet Archiveのスナップショットより確認できます。下記のURLは、日付: AUGUST 1, 2021 のスナップショットになります。

https://web.archive.org/web/20210801141655/https://documentation.meraki.com/MX/Networks_and_Routing/BGP

For the rest of the MX Security & SD-WAN appliances we recommend sizing the BGP topology to 150 prefixes from the DC.

2022年07月にサポートに問い合わせて確認しましたが、以前の数値が非常に低く設定されていたため見直されて10倍に増やした経緯があるそうです。

なお、サポート担当者の対応コストが増えるのが好ましくないと考えて、10倍となる論拠までは確認してません。
メーカーが提供する情報への不信感があり、性能問題を気にするのであれば、PoC (Proof of Concept)での実機確認を検討してください。

補足

Meraki MXのHubでBGPを有効化すると、Auto VPNのSpokeにも自動的にiBGPによってBGPルートが配布される挙動になっています。 そのため、センター拠点でハイエンド モデルのMeraki MXを用意していても、BGPルートの受け手となるSpoke側で小規模拠点向けのローエンド モデルを採用していると、Spokeがボトルネックとなる可能性があります。 よって、推奨値を著しく超えるような設計にしてしまうと性能問題に発展するリスクがある点に留意してください。

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