McAfee Web Gateway (MWG)は仮想マシンを作成してからISOファイルよりインストールする形式になります。
そのため、前段として必要になる仮想マシンの作成に必要な情報をまとめました。
筆者はMcAfee Web Gateway 8.2.xの評価版をダウンロードしたのでそれに合わせて解説します。
また、VMware vShpere ESXi 7.0.0に展開していますが、本記事執筆時点(2020年05月)で推奨バージョンには含まれておりませんでした。
目次
ドキュメントの入手先
最も正確な情報を手に入れるために、McAfee Web Gatewayのドキュメントから当該バージョンのドキュメント入手経路を知ります。
今回の仮想マシンの作成に必要なドキュメントは インストール ガイド になります。
まずは、McAfee Web Gatewayのバージョン指定なしのドキュメントのURLです。
Browse | McAfee Product Documentation
Web Gateway のカテゴリ指定のURL
https://docs.mcafee.com/bundle?value=759
続いて、バージョンを8.2.xに指定したドキュメントのURLです。
Browse | McAfee Product Documentation
MWG 8.2.x バージョン指定のURL
https://docs.mcafee.com/bundle?labelkey=prod-web-gateway-v8-2-x
仮想マシンの作成
仮想環境への展開に際しては 仮想アプライアンスのシステム要件 を該当バージョンの インストール ガイド のドキュメントから確認します。
参考までに 8.2.x のバージョンの該当記述は下記のURLになります。
仮想アプライアンスのシステム要件 - McAfee Web Gateway 8.2. x
https://docs.mcafee.com/bundle/web-gateway-8.2.x-installation-guide/page/GUID-3D6325D8-D4A4-4773-995A-59E41C4F634D.html
仮想マシンを作成するにあたって対象バージョンの 仮想アプライアンスのシステム要件 より 仮想マシン のセクションを参照します。
仮想マシンの仕様 の表があり、各用途向けのパラメータ指定が載っているため参考にします。
本記事では主に 仮想アプライアンスのシステム要件 にある記述をピックアップして仮想マシンの設定箇所を見ていきます。
名前とゲスト OSの選択
8.2.x のバージョンでは オペレーティング システム に CentOS 64 ビット バージョン 7 の要件があるため、 ゲスト OS ファミリ には Linux を、ゲスト OS バージョン には CentOS 7 (64ビット) を指定しています。
設定のカスタマイズ - CPU
仮想マシンの仕様 の表より、目的にあった CPU コア数 の値を参照して指定します。
筆者は検証環境への展開であるため、機能テスト向けの値を参照して 4 を指定しました。
設定のカスタマイズ - メモリ
仮想マシンの仕様 の表より、目的にあった RAM(GB) の値を参照して指定します。
筆者は検証環境への展開であるため、機能テスト向けの値を参照して 4094 (MB) を指定しました。
設定のカスタマイズ - ハード ディスク 1
仮想マシンの仕様 の表より、目的にあった ハードディスク容量 (GB) の値を参照して指定します。
筆者は検証環境への展開であるため、本稼働 (推奨)向けの値を確保しつつも、シン プロビジョニングで実容量は節約していく方針としました。
設定のカスタマイズ - SCSI コントローラ 0
VMware Paravitual / VMware Paravirtual SCSI (PVSCSI) が指定されてるのを確認します。
筆者の環境ではデフォルトで指定されていました。
設定のカスタマイズ - ネットワーク アダプタ 1
ネットワーク アダプタを適切なポート グループに所属させます。
設定のカスタマイズ - CD/DVD ドライブ 1
適宜、データストア内にMcAfee Web GatewayのISOファイルを保存しておき、それをCD/DVD ドライブで指定します。
設定の確認
意図した設定になっているか見直します。
下記の画像は筆者の環境での指定例です。
無差別モード と 偽造転送 (偽造送信)
vSwitchの要件に合わせて仮想マシンに紐付いている ポート グループ と 標準仮想スイッチ の 無差別モード と 偽造転送 (偽造送信) の設定を指定します。
筆者の環境ではポート グループがvSwitchの設定を継承しているため、vSwitch側で 無差別モード と 偽造転送 の設定を指定しています。
次のステップ
仮想マシンが作成できたら、すでにISOファイルがブートされるように指定しているのでパワーオンしてOSのインストールと初期セットアップに入ります。