Cisco ACIのNode登録をAPIC NX-OS Style CLIから行う

APIC NX-OS Style CLIで system switch-id コマンドを用いたNodeの登録方法を書き留めます。本記事はCisco dCloud環境のシナリオをベースにしています。

検証環境の情報
Nodeの登録コマンド
Nodeの登録例
関連するドキュメントの情報

検証環境の情報

Cisco dCloudより Getting Started with Cisco ACI 6.0 v1 を検証環境として使用しています。例示用の設定内容に関しても同カタログのシナリオをベースとしています。
補足情報ですが、同カタログではACI Simulatorが採用されているため、実際の物理機器とは挙動が異なる可能性があります。

Nodeの登録コマンド

Nodeの登録を行うための system switch-id コマンドの書式は次の通りです。dCloudのシナリオをベースに必要最低限の要素に絞っています。

system switch-id <Serial Number> <Node ID> <Node Name> pod <Pod ID> role <Role>

指定個所	備考
Serial Number	対象SwitchのSerial Numberを指定します。
Node ID	`101` から `4000` の範囲で対象Switchに割り振るためのNode IDを指定します。
Node Name	対象Switchの名称を指定します。
Pod ID	Pod ID を指定します。指定可能な範囲は`1` から `254` までです。デフォルトは `1` です。
Role	対象Switchの役割を `leaf` もしくは `spine` で指定します。

比較情報としてWeb UIからNodeを登録する場合の画面キャプチャを掲載します。

Nodeの登録例

Nodeを実際に登録する例を記載します。

登録対象Nodeの情報

Cisco dCloudのシナリオに沿って下記のNodeを登録していきます。

Serial Number	Pod ID	Node ID	Node Name	Role
TEP-1-101	1	201	Leaf1	Leaf
TEP-1-102	1	202	Leaf2	Leaf
TEP-1-103	1	101	Spine1	Spine
TEP-1-104	1	102	Spine2	Spine

Nodeの登録コマンドの実例

APIC CLIでNodeを登録するためのコマンド例は下記になります。シナリオのNodeの検知順序に合わせて Leaf1, Spine1, Spine2, Leaf2 の順に登録していきます。

configure terminal

# Leaf1
system switch-id TEP-1-101 201 Leaf1 pod 1 role leaf

# Spine1
system switch-id TEP-1-103 101 Spine1 pod 1 role spine

# Spine2
system switch-id TEP-1-104 102 Spine2 pod 1 role spine

# Leaf2
system switch-id TEP-1-102 202 Leaf2 pod 1 role leaf

end