ThousandEyesにおけるTest Templateの設定が2023年05月11日に一般公開されたので設定方法と挙動を整理しました。
- Test Template関連のChangelogと関連ドキュメント
- Test Templateの挙動整理
- 設定方法
- Test Templateによるデプロイ失敗例
- Test Templateによるデプロイ内容の確認
Test Template関連のChangelogと関連ドキュメント
Test TemplateはChangelog: 2023-05-11
にて Introducing Test Templates
として告知されました。
https://docs.thousandeyes.com/whats-new/changelog#introducing-test-templates
Test Templateのドキュメントは下記になります。
Test Templates - ThousandEyes Documentation
https://docs.thousandeyes.com/product-documentation/internet-and-wan-monitoring/tests/test-templates
Test Templateの挙動整理
Test Templateは入力内容に従って実際の設定としてデプロイを行う方式となっています。 そのため、各Test設定にTest Templateを紐付けて設定項目を共通化するようなものではありません。
設定方法
メニュー:
Cloud & Enterprise Agents > Test Settings
よりTests
タブを開きます。Add New Test
の横にあるボタンからAdd From Template
を押下します。用途に応じた任意のTest Template種別を選択します。本例では
Microsoft 365 Portal
を選択しています。Test Templateに応じて設定内容や実際にデプロイされる設定が異なります。Test Template種別に応じて必要な情報を適宜入力します。
Global Settings
で指定した内容が個別の設定に反映されます。特にチューニングする必要がなければGlobal Settings
に入力します。補足ですが
Global Settings
と個別の設定では、個別の設定が優先されます。Test Templateによるデプロイが始まる前に設定内容の確認が行われます。Test Template設定自体は実体として残らないため、必要に応じてデプロイされる設定の情報を控えてください。
Test Templateによるデプロイの成功可否を確認します。問題がなければ
Done
を押下してそのまま閉じてしまって構いません。
Test Templateによるデプロイ失敗例
参考情報として、同名のTestが存在したのが原因でTest Templateのデプロイに失敗した例を掲載します。
Failed to create the Test "pageloadTest". There were some errors in your request, please correct them before trying again. A test with this name already exists.
本例では対策として Name your template
の名称を変えてデプロイし直しています。
Test Templateによるデプロイ内容の確認
例として Test Template: Microsoft 365 Portal
でデプロイされた実際の設定を確認してみます。
今後の機能追加によってTest Templateでデプロイされる内容が変わる可能性もあるので、あくまでも参考程度にしてください。
Name your template
で設定した名称次第で、実際にデプロイされたTest設定などの名称が連動する点に留意してください。
設定項目 | Type |
---|---|
Microsoft 365 - DNS | DNS Server |
Microsoft 365 - Web | Page Load |
Health Overview Dashboard | Label |
Microsoft 365 | Label |
Test Templateの種別によってはAlert RuleやDashboardの作成を行うものもあるため、デプロイ内容はよく確認してください。