ThousandEyesでCustom Webhookを用いるとSlackへのアラートの発報が可能になります。本記事では設定やアラートの確認方法を整理します。
更新情報
2023年04月28日追記
メニュー: Alerts > Integrations
の Integrations
はトップ メニューに移動しましたので読み替えてください。
https://docs.thousandeyes.com/whats-new/changelog#integration-updates
Integration Updates
We've changed how the Integrations screens appear in the ThousandEyes platform:
The Integrations screen has been moved to the top level of the lefthand menu, and is no longer listed under Alerts.
Slackの統合方法
前提情報としてThousandEyesでSlackを統合する場合は、Custom Webhookを含めた2種類の統合方法があります。
メニュー:
Alerts > Integrations
からCustom Webhookで設定する方法メニュー:
Alerts > Alert Rule
からEdit Integrations
で設定する方法
Custom Webhookではメニュー: Alerts > Integrations
に統合先が一覧で表示されて設定が把握しやすい利点があるため、本記事ではCustom WebhookによるSlackの統合方法を紹介します。
設定の概要
ThousandEyes側のCustom Webhookでアラートを発報して、Slack側ではIncoming Webhookで受信して指定のチャンネルへ情報を書き込みます。
Custom Webhookの Preset Configurations
で Slack
を指定すると、Slackへアラート情報を渡すためのBodyの設定が自動生成されます。
チャンネル名称はデフォルトで #thousandeyes-alert-notifications
になっているので適宜修正が必要です。
設定方法
Slack側でアラート発報先のチャンネルの作成
SlackでThousandEyesのアラート発報先のチャンネルを予め作成しておきます。
チャンネルの名前
をThousandEyes側のデフォルト名称と一致させたい場合は#thousandeyes-alert-notifications
を指定してください。
Slack側でIncoming Webhookの設定
対象のワークスペースでIncoming Webhookを
Slack に追加
します。チャンネルへの投稿
で予め作成しておいたチャンネルを指定してIncoming Webhook インテグレーションの追加
を押下します。
本記事では#thousandeyes-alert-notifications
を指定しています。Webhook URL
の情報は後ほどのThousandEyes側の設定で必要になります。名称やアイコンのカスタマイズを適宜行ってから設定を保存する
を押下します。
ThousandEyes側でのSlack統合
ThousandEyesでメニュー:
Alerts > Integrations
を開き、New Integration
ボタンを押下します。Add New Integration
の画面でCustom Webhook
を選択します。Add Custom Webhook Integration
の画面で下記のように設定します。設定項目 設定値 備考 Name Slack 任意の名称を指定します。 URL SlackのIncoming WebhoookのWebhook URLを貼り付け Preset Configurations Slack Slack
を選択するとBody
が自動生成されます。Body channel の値にSlack側のチャンネル名称を指定 Preset Configurations を指定すると自動生成される設定項目です。 設定入力後は
Test
ボタンを押下して設定の動作を確認します。設定に問題がないようであればSave
ボタンを押下します。Body
で存在しないchannel
が設定された状態でTest
ボタンを押下すると、下記のようなエラーが表示される可能性があります。Testing Failed: HTTP status: NOT_FOUND (404)
ThousandEyes側でのアラート設定
実際にSlackへアラートを発報させるにはアラート設定に紐付ける必要があります。
ThousandEyesでメニュー:
Alerts > Alert Rules
から任意のアラート設定を開いて、Notifications
タブのINTEGRATIONS
セクションのSend notifications to
で先に作成したCustom Webhookを指定します。
アラートの発報確認
適宜、意図的にアラートが検知されやすいテスト設定と状態を作って発報テストを行います。
筆者の場合は
Latency
≧
Static
1
ms の条件で設定しました。ThousandEyesによって提供されているCloud Agentを活用すると発報テストが行いやすいです。
備考: 筆者がAgent to Server TestでCloud Agent (Tokyo, Japan)から 8.8.8.8 (Google Public DNS)宛にテストを行うと、Latency が 1ms 未満になって検知されなかったケースもあるので留意してください。その際は宛先をwww.google.com
に変えてテストし直しました。実際にSlackでアラートが受信できているかを確認します。
アラートの発生時と解除時に通知が飛ぶので、閾値を調整して発生と解除を何度か発生させて意図通りの挙動をするか確認してください。
関連ドキュメント
下記の公式ドキュメントでは Edit Integrations
で設定する方法が記載されています。